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研究紹介>環境>商業地域

観光地の見所に関する事前及び観光中の情報提供のあり方が来訪者の満足度に与える影響 (その1、その2)

<日本建築学会大会 学術講演梗概集 pp. 587-588,2014年 9月>中川那由多, 大澤昭彦, 大野隆造

 本研究では、観光の満足度を高める為に有用なこととして観光中の情報提供を挙げ、提供する情報の内容とタイミングと観光の満足度の影響について、実験を通して考察している。
 実験方法は、事前に作成した観光地の情報を、観光地歩行前、歩行中の2回に分けて提供し、被験者に評価させ、観光の満足度を高める為に情報提供するタイミングの適切さを求めた。情報の内容は、観光地の見所を端的に表した基本情報、見所の画像と短文の全体情報、見所の詳細情報、見所の由来・歴史の4つとし、歩行前の評価は興味、歩行中の評価は「上回り度」(歩行前の情報が印象をどれほど上回ったか)、「有用度」(提供した情報がどれほど役に立ったか)、満足度を6段階で評価させた。
 結果、歩行前の評価からは、興味を持ちやすい情報を提供すること、歩行中の評価からは、実物を見ないとわからないような情報が満足度を高めること、タイミングは情報の種類によって異なることがわかり、観光の満足度を高める情報提供のあり方が示唆された。
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開放型飲み屋横丁におけるアクティビティに関する研究 (その1、その2)
  <日本建築学会大会学術講演梗概集, pp. 745-748, Aug. 2013> 

吉田麻友子, 大澤昭彦, 大野隆造

都市開発や駅前再開発により狭い路地に飲食店が連らねる「飲み屋横丁」といわれる場所 が減りつつある。飲み屋横丁は戦後の闇市から形成され、建物の老朽化などの諸問題を抱えているためそのまま保存することは難しい。しかしこのような現状にも関わらず新宿の「思い出横丁」や吉祥 寺の「ハモニカ横丁」等は賑わいが見られ多くの人に愛されている。更に「飲み屋横丁」的な空間を模した商業施設も作られるケースも見られる。「飲み屋横丁」は都市の中では防災・衛生上ネガティ ブなスペースであるが、何かしらの魅力が存在していると思われる。 「飲み屋横丁」の魅力の要因としては、建物のつくりやしつらえ、音やにおいなどの物理的な要素が考えられるが、店で知らない人と話したり賑わいを感じて歩いたりといったアクティビティも魅力を議論する上で同じく重要だと思われる。また店独自のルールや「飲み屋横丁」という特有の場所への認識等の社会・文化的な要因の一つとして考えられる。 本研究は飲み屋横丁におけるアクティビティを把握し、物理的な要素および社会・文化的要素との相互関係を明らかにすることで、飲み屋横丁の魅力の要因を示すことを目的とする。

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分岐点における角街路の期待度と来街者の経路選択に関する研究

<日本建築学会大会 学術講演梗概集 Pp.841-842,2012年 9月> 斎藤寛彰, 大澤昭彦, 大野隆造

 本研究は、街路分岐点においてその先に目的とする業種の店舗の存在に対する期待の度合を「期待度」と定義し、分岐点で得られる視覚情報と期待度の関係、及び期待度と経路選択行動の関係を分析することで、期待度によって都市空間における回遊行動を説明することを目的とする。
 下北沢を実験対象地として、まず、「期待度評定実験」により各分岐点に接続している各方向の街路の期待度を求め、その後実験対象地内で「回遊実験」を行い、期待度の評価と回遊行動の関係を検討した。「期待度評定実験」は対象地内の86 箇所の分岐点に接続している全299 の街路を撮影し、L 判印刷の写真を用い、対象地に不慣れな学生24 名を被験者として、期待度を10 段階で評価させた。回遊実験については、被験者6 名で合計12 回の回遊行動を記録し、経路選択データを得た上で、期待度の大きさと経路選択の関係、期待度の差の大きさと経路選択の関係、回遊時の直進性の傾向などを分析した。結果として、各街路の期待度を定量化し、各分岐点における期待度の差を検討することにより、簡易的に各地点での来街者の経路選択を予測することができる可能性が示唆された。

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 商業地域における建物と街路の境界にある空間の構成と利用に関する研究
<日本建築学会大会 学術講演梗概集(E-1)pp. 767-768,2010年 9月> 岸 雅之,坪田 慎介,大野 隆造

 特定の居場所がない来訪者にとって、商業地域内の公的なオープンスペースのような空間は重要である。建物と街路との間にある外部空間を境界空間として捉え、その空間構成に着目し、滞留行動を調査することで、空間構成と滞留行動の関係を明らかにすることを目的とする。境界空間は、敷地境界線と建物の間にある不特定多数の公衆に開放された外部空間で、地上階レベルとした。滞留している人の行動内容と集まり方を観察し、調査日/ 時間ごとに記録し、滞留位置、行動内容、集合形式を平面図上にプロットした。
 その結果、“待ち合わせ” “携帯電話” “会話” はストリートファニチャがある場所で行われやすく、“待ち合わせ” “会話” は街路境界領域にある看板・サイン付近で行われやすい等の傾向がみられた。商業地域における建物がもつオープンスペースでの滞留時間には、平面形状と配置されているストリートファニチャ等の付加要素が関係していることを明らかにした。

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 繁華街におけるごみの投棄行動に関わる環境要因
<日本建築学会大会 学術講演梗概集(E-1)pp. 789-790,2009年 8月> 安田哲郎、大野 隆造

 我々は時に周辺環境からの影響を受けて非倫理的な行動をとってしまうことがある。道端にごみを捨てるという行為は、建物の部分的な形状や使われ方など、周辺環境から影響を受けやすいと考えられる。
 本研究は、特に道端へのごみ投棄が多く見受けられる繁華街において、ごみの投棄行動に関わる環境の特徴を観察し、その要因とごみの数との関係性を解明することを目的としている。路上に落ちたごみ数の観察調査および環境の特徴の記述などから分析を行ない、ごみの数に大きく関わる環境要因を明らかにするとともに、それらによって引き起こされる人間の行動によって説明できることを示した。
 

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商業地区の活性度の評価に関する研究(その1,2)

<日本建築学会大会 学術講演梗概集(E-1) Pp.857-860,1997年 9月> 杉本正美,長谷川諭,大野隆造

 本研究は、商業地区における活性度を、街路空間の物理的環境、商業活動、及びそこで観察される来街者の行動の3要因を総合したものと捉え、それらの関係を考察することで、商業地区の活性度を適切な指標で表わすことを目的とする。
 住宅地に近接した商業地区を対象として、交差点で区切られた「単位街路」ごとに3要因について調査し、それぞれの街路を分類し性格付けを行なった。調査時間帯の変化に伴う各街路の性格の変化を考察し、それらの関係から商業地区全体での活動状況の時間変化を把握した。街路の性格によりまとめられた領域と、アンケート調査によって得られた意識上の領域との関係を考察し、商業地区の活性度の違いよる領域の形成特性を把握した。
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